50年後の先進国はどこなのか真面目に考察してたら世界壊れちゃった
どうもこんにちは。「未来の先進国ってどこなんだろう?」と気になったので、ガチ考察してみたら数値が壊れた件についてお話します。
世の中には各国のGDPを調べて公開してくれている機関というのがあるのですが、IMFもその一つですね。私はたまにお世話になってます。ちなみにIMFのサイトは一応日本語も対応してるんですが、GDP関連の詳しい統計は英語じゃないと見られなさそうなので注意。
それで、このデータを基にExcelで計算したら未来のGDPも予測できるのでは!?って思ったわけなんですが、その結果まあひどいことになってしまいました。
まず、全部の国について調べるのは正直時間が掛かりすぎるだろうということで、私の主観で数十ヶ国を選びました。既に先進国の国も比較対象としていくつか選んでます。

今回私が知りたいのは「先進国かどうか」だけだったので、GDP自体ではなく1人当たりGDPを調べました。なるべく長期間のデータが欲しかったので、一番古い1980年から2026年までのデータをダウンロードしました。

するとデータがExcel形式で得られるので、今度は自力で計算を頑張っていきます。まず、世界的に見て経済成長率は少しずつ下がっていくはずなので、経済成長率の未来予測をしていきます。ある年のGDPと1つ前の年のGDPを比べれば計算できるはずです。
それができたら、成長率の未来予測をしていきます。Excelは大変便利なツールなので、グラフ上で近似直線を引いたときの傾きと切片を求める関数があります。SLOPE関数とINTERCEPT関数ってやつです。これを使えば過去のデータを基にして、未来のことも予測できるはずです。

というわけで、今から50年後である2075年までの経済成長率の表が完成しました。どうやら、2075年には経済成長率45%の国や-79%の国も誕生するみたいですね。

あとは、今年のGDPの数値と今後の経済成長率を使って計算すれば、未来のGDPも分かるはずです。ということで、完成した2075年のGDPの表がこちら。

この表によれば2075年に世界一発展している国はガイアナで、アメリカより10万倍以上豊かな国になるみたいです。ガイアナの人口がどのくらいいるのか知りませんが、おそらく総GDPで見ても世界一の超大国になっているはずです。
2位のサウジアラビアもかなり異常な数値を叩き出しており、アメリカの100倍程度です。中国がそれに続き、アメリカより数十倍も豊かな超先進国になっているみたいです。
驚くべきなのは4位のコンゴ民主共和国です。現在は世界最貧国のひとつですが、50年間で驚異的な成長を遂げて先進国の仲間入りをしています。人口が1億人を超える国でもあるので、6位のエチオピアと並んで未来のG7に加盟しているかもしれません。他にも、インドやフィリピン、トルコ、インドネシアなどが先進国入りを果たしています。
一方で悲惨な状況にあるのが、英仏独西といったヨーロッパの元先進国です。2050年までは緩やかに経済成長していたものの、その後はマイナス成長を続けて衰退が止まらないようです。
韓国も世界最貧国レベルまで衰退し、日本に至っては現代に存在するどの国よりも貧しい国になってしまいました。計算してみたら1日40円生活しないといけないみたいです。
最後に、ロシア・カザフスタン・ナイジェリアはGDPがほぼ0になっているので、国家が完全崩壊してしまったのかもしれません。国ごと宇宙人に滅ぼされたとか、国民が全て仮想世界に移住してしまったとかそんな感じだと思います。
……というのはこのくらいにして。もしここまで読んでくださった方がいたとしたら、私の不毛な悪ふざけに付き合ってくれてありがとうございます。
どこで間違えてしまったのか考えると、やっぱり経済成長率を線形近似しようとしたのがよくなかったかもしれません。80年代は不景気だったけど現在は好景気、みたいな国だと、年を追うごとに成長率が加速して桁外れな数値が出てしまいました。
あと、そもそも過去の成長率データがあまり参考にならないのかなとも思いました。インフレ率や為替レートによっても毎年大きく変動するので、誤差が大きすぎてよくなかったかもしれないです。
こんなことのために休日を1日潰してしまったのが悔しいです。それでは。
中国から発展している地域だけを独立させたら先進国になるのか?
急速な経済発展を遂げて、近年では超大国とまで呼ばれるようになった中国ですが、一般的にはまだまだ発展途上国と言われていますよね。一方で、中国は大きい国なので地域ごとの経済格差が大きいことも知られています。
それなら、中国の中でも特に発展している地域だけを独立させたらどうなるんだ? ワンチャン先進国並みに豊かなのでは……?と思ったので調べてみました。
各地域の1人当たりGDP一覧

これが中国の各地域の1人当たりGDP一覧です。こうやって見てみると、沿岸部と内陸部で大きな格差があることが分かります。香港とマカオは異様なことになってますね……。
地域の名前が分からないと思うので下に貼っておきます。私も分かりません。

こう見ていくと、1人当たりGDPが高い地域は
・直轄市(北京、上海、天津)
にあることが分かります。
まあ直轄市や特別行政区で1人当たりGDPが高いのは当たり前といえば当たり前なんですが、南部かつ沿岸部にある地域が豊かな傾向があることが分かります。
というわけで、この地域にある省・直轄市・特別行政区のGDPを纏めてみました。
南部・沿岸部のGDP一覧

まず、中国で最も豊かな地域である香港とマカオについて考えてみます。香港の1人当たりGDPは50000ドルと、G7でも比較的豊かなドイツ並みの経済水準で、人口も750万人とシンガポールよりやや多いです。もし香港が独立してもシンガポールと同様の都市国家として上手くやっていけそうですね。
一方、マカオは香港以上の経済水準ですが、人口が68万人と香港よりかなり少ないです。とはいえモナコのように人口4万人でも(フランスの影響を受けながら)独立している例はあるので、大きな問題ではないかもしれません。
次は上海市だけが独立した場合を考えてみます。上海市の1人当たりGDPは27000ドル、人口は2500万人で、ごく普通の先進国らしくなってきました。都市1つで2500万人いるのはちょっと狂ってますね……。総GDPでは台湾よりやや少なく、人口では台湾よりやや多い程度です。
とはいえ、大都市だけを独立させたら豊かになるのって当たり前な気もします。都市部だけなら先進国並みと言えるほど中国が発展してきたのは間違いないんですが、ちょっと物足りないですよね。
そこで、次は省レベルで独立した場合を考えてみます。特に経済規模が大きいのは江蘇省と広東省の2つで、なんとどちらも韓国とほぼ同じGDPです。特に広東省はロシアにも匹敵する経済規模なので、単独でBRICs並み*1と言えるでしょう。ただ、その内訳は少し違っています。
江蘇省の場合、1人当たりGDPが21000ドルと中国の省で最も高いです。人口も8500万人と非常に多いですが、それ以上に一人一人が豊かな地域と言えます。一方、広東省は1人当たりGDPは15000ドルでかなり豊かですが、それよりも1.3億人という人口の多さがそのまま経済規模に直結しています。*2
さらに隣接する複数の地域が合体した場合を考えてみます。まず、江蘇省+上海市が合体した場合、総GDPは2.5兆ドル、人口は1.1億人、1人当たりGDPは22600ドルになります。これをどう見るかですが、ギリギリ先進国と呼べる水準ではないかと思います。
先進国の基準には明確なものがなく難しいですが、少なくともギリシャはほとんどの場合先進国に分類されていると思います。そのギリシャとほぼ同じ1人当たりGDPであることを考えれば、先進国に分類されてもおかしくないと思います。
さらに総GDPは2.5兆ドルで、これはイタリアやカナダよりも大きい経済規模になります。つまり、この組み合わせで独立した場合にはG7に加盟することも可能だと考えられます。
次に広東省+香港+マカオの組み合わせを考えます。香港とマカオが1人当たりGDPを大きく引き上げてくれるのではないかと期待しましたが、先進国と言うにはやや物足りない数値になってしまいました。それでも十分に大国です。
最後に江蘇省、浙江省、福建省、広東省、上海市、香港、マカオを合体させてみます。この場合、総GDPは6.8兆ドルと日本やドイツを上回ります。人口は3.5億人とアメリカを上回り、1人当たりGDPでも準先進国クラスの経済大国になります。
まとめ
・上海市は単独で台湾と同規模の先進国
・広東省は単独で日本並みの人口とBRICs並みの経済力を持つ
・中国は南部の海沿い以外が全部消えても世界2位の経済大国
日本語の動詞の活用を整理(自分用)
日本語の動詞の活用についてですが、学校文法ではあまりスマートでないような気がするので自分なりにまとめてみました。
動詞の種類
・五段動詞(「書く」「話す」)
・一段動詞(「見る」「食べる」)
・不規則動詞(「する」「来る」)
外国人向けの日本語教材だとこのように分類するのが一般的と聞いたことがあります。分かりやすいので採用しました。日本語の動詞は語尾 -(r)u で終わります。
五段動詞は子音幹動詞であり、kak-u のように子音で終わる語幹を持っています。一方、一段動詞は母音幹動詞であり、mi-ru のように母音 i または e で終わる語幹を持ちます。不規則動詞は後ろにつく助動詞によって語幹が変化する動詞で、基本的に「する」「来る」の2つしかありません。*1
活用の原則
日本語の動詞が活用するときは、可能な限り子音と母音が交互に来るという原則があります。例えば、否定の助動詞 -(a)nai を動詞に付ける場合には、kak-anai、mi-nai のように a が出現したり消滅したりすることでこの原則を満たしています。
助動詞の種類
基本的な助動詞を学校文法での活用形ごとに分類してみました。
・未然形
否定 -(a)nai、受動 -(r)are-ru、使役 -(s)ase-ru、意思 -(y)ō
・連用形
丁寧 -(i)mas-u、過去 -(i)ta、接続 -(i)te
・終止/連体形
終止 -(r)u、禁止 -(r)una
・仮定形
仮定 -(r)eba
・命令形
五段動詞の場合 -e、一段動詞の場合 -ro
このように見ていくと、学校文法で同じ活用形に分類されていてもその中身は様々だと分かります。過去/接続形の場合、五段動詞では音便が起こるため必ずしもこの通りではありません。
不規則動詞
「する」「来る」は語幹が変化する不規則動詞です。
否定/意思形 si-、ko-
受動/使役形 s-、ko-
連用形 si-、ki-
終止/連体形 su-、ku-
仮定形 su-、ku-
命令形 si-、koi
連用形は語幹が s-、k- とも解釈できますね。命令形「来い」は他のどの動詞とも似ていない特殊な形です。
音便
五段動詞 +「た」「て」では音便が起こります。元の子音が有声音だと「た」が「だ」になりやすいですね。
kita > ita, gita > ida
sita (音便なし)
tita, rita, wita > tta
nita, bita, mita > nda
可能動詞
学校文法では可能動詞という概念がありますが、可能の助動詞 -(r)e-ru と解釈する方が簡潔です。五段動詞では一般的な表現ですが、一段動詞*2では「ら抜き言葉」と呼ばれ、砕けた表現とされています。
です・ます
「です」「ます」は動詞型の助動詞ですが、否定形と意思形が例外的です。
「です」は否定形を取れないため、「ではありません」のように言います。*3一方、「ます」の否定形は「ません」という形になります。「ません」の過去形は「ませんでした」となります。
また、「です」「ます」の意思形は「でしょう」「ましょう」のようになります。子音幹ながら -yō が続く例外的な単語ともいえます。*4
例外
「行く」「問う」「請う」のように音便の形が特殊なもの、「くださる」「いらっしゃる」のように丁寧形が特殊なもの(敬語に多い)、「ありうる」のように二段活用が残っているものなどがあります。
【もはや暗号】日本語をチェロキー文字で書いてみよう

皆さんはチェロキー文字という文字があることをご存じでしょうか。この文字はアメリカ先住民の言語の1つであるチェロキー語を表記するための文字で、全部で85文字から構成されています。とは言え、古くから使われていた文字というわけではなく、1820年頃にシクウォイアという人が独力で作り出した文字なんです。

当時は既にアメリカ合衆国が存在していて、チェロキー族も白人たちとの交流がありました。彼らはアルファベット (ラテン文字) の存在は知っていたものの、英語が話せなかったのでその読み方は理解できませんでした。
そこで、シクウォイアは自力で文字を作り出すことを決意します。最初、彼が目指していたのはヒエログリフや漢字に近い表意文字でした。1つ1つの単語に対応する文字を作っていきましたが、このやり方では数千文字を作っても不十分で上手くいきませんでした。最終的に、シクウォイアは畑仕事を放棄して文字作りに取り組んでいたので、彼の妻や友人たちに気が狂ったと思われて文字を燃やされてしまいました。

しかし、シクウォイアはここで発想を転換します。彼は自分たちの言語が有限個の音の組み合わせで出来ていることに気付き、86文字*1からなるチェロキー文字を完成させたんです。
文字を完成させた彼はチェロキー族の住む地域を駆け回ってその有用性を納得させました。最初は怪しい魔術ではないかと疑う人もいましたが、チェロキー文字は数年間で急速に広まり定着しました。これは文字を持たない民族が自力で文字を作り出した唯一の例であるとまで言われています。*2
シクウォイア、天才では???
チェロキー文字を学ぼう!
そんなチェロキー文字ですが、その仕組みは英語のアルファベットより日本語の仮名に近い音節文字です。下の表を眺めてもらえば、母音「v」や子音「qu」「tl」など日本語にない発音がいくつかある一方で、kとg、tとdの区別が不完全なのが分かると思います。

全部で85文字もあるので、これを暗記するのはかなり大変だと思います。少なくとも私は無理でしたね……。ひらがなを学ぶ外国人はこんなしんどい思いをしていたのかと思わされました。
何が大変かというと、シクウォイアはアルファベットの存在だけは知っていたので、字形が似ているのに読み方は全然違うんですよ。Ꭰ、Ꭲ、Ꭼ、Ꮃ、Ꮓ などどうしても英語の読み方が邪魔をして覚えられない。
しかも、似た字形をしている文字が多くて区別が難しいんです。それはさっき出てきたはずでは……?と言いたくなる字が結構あります。

その一方で、チェロキー文字は日本語を暗号っぽく表記するという、おそらくニッチな需要に答えるために最適な文字でもあると思うんですよね。共感してくれる人がいるか分からないですけど、私は昔から「部外者には読めない謎の文字」みたいなものに憧れがあって、チェロキー文字を知ったときに「これだ!」と思ったんですよ。
なぜなら、仮名と似た仕組みの文字なのでほとんどの音節が母音で終わる日本語と相性が良いですし、母音と子音の数もそこまで違わないんです。欠点としては、清音と濁音の区別ができない場合がある、小さい「やゆよ」が表記できないなどがありますが、これは昔の日本語も同じですよね。それなら、濁点や小書き「やゆよ」がなくても意味は大体通じるはずです。
また、チェロキー語が含まれるイロコイ語族に共通の特徴なのですが、世界中の言語にほぼ必ずある「p」の音が存在しないんですよね。日本語も「p」の音が少ないという珍しい言語なので、これもチェロキー文字が日本語と相性が良いと思う理由です。*3
日本語をチェロキー文字で書く
それでは、日本語をチェロキー文字で書くにはどうしたら良いでしょうか。日本語の文をチェロキー文字で書くためのルールなんてもちろん決まっていないので、自分でルールを作る必要がありますね。
下の表はチェロキー文字を五十音図のように並べたものです。チェロキー文字には日本語に必要ない字もいくつかあるので、以下の50文字を使うことにしましょう。

清音・濁音・半濁音は基本的に区別しませんが、「カ・ガ」「タ・ダ」「テ・デ」は区別することができますね。「ヂ」「ヅ」をどうするかは悩みましたが、「ジ」「ズ」と同じと見なして「Ꮟ」「Ꮡ」と書くことにしましょう。そうすれば覚える文字数が減らせますからね。
撥音(ん) は「Ꭵ」で表します。本来は鼻母音の「v /ə̃/」を表す文字ですが、「n」単体で表す文字はないので代用します。
促音(っ) は「Ꮝ」で表します。こちらも本来は「s」*4を表す文字ですが、日本語の促音を表現するために使いましょう。*5
長音(ー) は表記しません。チェロキー語でも表記せず文脈に頼っているようです。
拗音(「キャ」のような音) は二文字使って「キヤ」のように表します。
どこまで細かくルールを決める必要があるかは難しいですが、これで日本語をチェロキー文字で表記できるようになりましたね。
おわりに
ᎪᎪᎹᏕ ᏲᎥᏕᎫᎴᏖ, ᎠᎵᎦᏙ ᎪᏌᎢᎹᏏᏔ. ᏩᏔᏏᏃ ᎣᎩᏂᎢᎵᏃ ᎼᏏᎭ "Ꮝ" ᏕᏑ. ᎧᏔᏥᎦ ᎧᏍᎪᎢᎢᏙ ᎣᎼᎢᎹᏑ. ᎪᏃᎩᏏᏬ ᎩᏍᎧᎨᏂ, ᏥᎡᎶᎩᎼᏏᏂ ᎩᏲᎻᏬ ᎼᏍᏖᎫᎴᏔᎳ ᎤᎴᏏᎢᏕᏑ. ᏐᎴᏕᎭ ᏌᏲᎾᎳ.*6
*1:後に1文字使わなくなった
*2:もっともこれは多少誇張されている感じがあります。とはいえ完全に自力で文字を作り出した例が少ないのは事実で、例えばラテン文字は西方ギリシア文字とエトルリア文字が元になっているらしいです。完全に0から作られた文字って実は珍しいんですよ
*3:反例にはアラビア語があって、昔は「p」の音があったのですが「f」に音変化しています。日本語も同じですが、そこからさらに「h」になっています
*4:まさかの子音単体
*5:韓国語でも「ㅅ」ですしね。発音はtですけど
*6:ここまで読んでくれて、ありがとうございました。私のお気に入りの文字は「Ꮝ」です。形がカッコいいと思います。この記事をきっかけに、チェロキー文字に興味を持ってくれたら嬉しいです。それではさようなら。
放出音言えるようになった!!
前から密かに練習してた放出音が言えるようになったのが嬉しすぎて記事書いちゃいました。「放出音どうしても言えない!!」って人の参考になれば幸いです。
↓先駆者
放出音と入破音のやりかた - turgenev’s blog
ぶっちゃけこっちを読んだ方がいいと思います。というか私自身がこれをめちゃめちゃ参考にして練習してたので、内容が思いきり被ってます。
ただ、この方はあまり苦労せず放出音ができてしまったらしいので*1、そこそこ苦労した自分だからこそ補足できる部分もあるだろうと思ってこの記事を書いてみることにしました。
放出音って何?
ちょっと変わった子音の一種です。私たちにとって比較的身近な言語である東アジアやヨーロッパの言語にはない子音なのですが、カフカス地方やアフリカ、アメリカ先住民の言語にはよく登場するらしいです。
私たちの知っている子音と違うのは、この音が非肺臓気流の子音であるということです。日本語や英語にある子音は全て肺臓気流の子音というもので、肺から吐き出した息を使って発音しています。非肺臓気流の子音では肺で呼吸することなく気流を起こして発音します。
この非肺臓気流には3種類あって、放出音・入破音・吸着音というのがあるのですが、このうち吸着音は舌打ちの音としてよく知られています。舌打ちの音が1つの音素として登場する言語があるって不思議ですね。
説明だけでは分かりにくいと思うので、実際に放出音を聞いてみましょう。両唇放出音 - Wikipedia と 歯茎放出音 - Wikipedia 、 軟口蓋放出音 - Wikipedia の3つを聞いてほしいんですが、それぞれ「p」「t」「k」の音にそっくりに聞こえると思います。なのでこれらの音は「p'」「t'」「k'」のような音声記号で表すことになっています。
ただ、「p」の後に「a」が来ると「パ」のように発音されるところが、「p'」の後に「a」が来ると「プ あ」のような音になっているというのが違う点ですね。
放出音に挑戦!
さっそく放出音に挑戦しましょう。放出音を出すには
1. 声門を閉じる
2. その状態のまま調音点で閉鎖を作り、圧力を上げる
3. 破裂させる
というようなステップが必要です。何言ってんだと思うかもしれませんが、簡単にいえば「声門を閉じたまま、肺からの息を使わずに破裂音を出す」というようなイメージです。まあこんな説明でできるなら苦労はしないんですが、実際に発音してみた感触としては本当に「肺臓気流を使わないだけのただの破裂音」って感じなんです。
まず 1. についてですが、声門というのは喉の一番奥にあって、「あ~」と発音したときに震える場所のことです。ただ、声門を閉じると言われてもあまりピンと来ない人が多いと思います。声門は奥の方にあるので、開いているのか閉じているのか分かりにくいんですよね。
そこでやってみてほしいのが、「あっ」*2と言った直後の形をキープする練習です。毎回声に出して「あっ」というだけでかなりやりやすくなります。このとき喉仏が上がったまま固定されていればできています。*3
あと声門を閉じるということは息の通り道を塞ぐことなので、やりすぎて窒息……はしないと思いますが、苦しくならないように注意しましょう。
次に、放出音を出す前に「声門を閉じたまま口を動かす」ことを練習します。唇を開閉したり、舌の先端を動かしたりして、声門が開いてしまわないか(≒喉仏が下がっていないか)確認してください。
ここまでできるようになったら、いよいよ放出音に挑戦します。「あっ」で声門を閉じたら、その喉の形をキープしたままで声門より上だけを使って内部の圧力を高め、破裂させます。
このとき出す音は「p'」「t'」「k'」のどれでもいいですが、個人的なやりやすさは「t'」>「p'」>「k'」の順でした。人によって体感難易度が変わるかもしれませんが、私としては「t'」から練習するのをおすすめしておきます。
先ほどのWikipediaの音声のように、母音をセットで言う必要はありません。放出音は声門を閉じたまま出す音ですが、母音は声門を開かないと発音できないので、こちらは応用だと思ってください。まずは放出音単体で発音できることを目指します。
よくある失敗例として、破裂させた瞬間に声門の閉鎖が解けてしまってただの破裂音になってしまうことがあります。上手く発音できていれば、破裂の瞬間に(元から上がっていた)喉仏が一瞬だけさらに上がります。できていないと喉仏が動かないか、逆に少し下がってくるので判断できます。苦手な人にとってはなかなか難しいですが、音声を聞きながら何回も練習してコツを掴みましょう。
放出音が言えるようになってきたら、何度も連続で言う練習をします。声門を閉じたまま5~10回言えるのを目標にしましょう。
そうしたら最後に母音との組み合わせを練習します。綺麗に「トゥ あ~」のような発音ができるようになれば放出音を完全にマスターしたと言えるでしょう。
まとめ
正直、最初のうちは声門を閉じたまま破裂音を出すのって無理じゃない?って思ってました。声門を意識すると音が出ないし破裂を意識すると息が漏れてしまったんですよ。声門を閉じつつはっきり発音するのはかなり苦戦しました。
大事なのが音声をよく聞くことでしたね。うまく説明できないんですけど放出音特有の空気の響きというのがあると思うんです。そこを理解すると、練習中にも「今の音声そっくりじゃなかった?」っていうのに気付けるようになり、一気にコツを掴めた感じがします。
人によってどれだけ苦労するかは変わってくると思うんですが、いろいろな説明を読んでもできるようにならなかった人の役に立てているといいですね。
終わりに
次は入破音頑張ります
あ行・や行・わ行・は行の合流まとめ
Wikipediaを読んでてもどの順で合流したか分かりにくいので自分用にまとめました。正確な時期とかまで合ってる保証はないので、雰囲気掴むだけならいいんですけどあんまり信用はしないでね。

「𛀁」は見慣れないと思うんですけど「や行のえ」にあたる文字らしいです。古くに使われなくなったせいだと思いますが見たことすらないですね……。どうやら「江」を崩した字らしいです。ちなみにカタカナの「エ」も「江」由来なので、本来は「え」と「エ」って別の音だったみたいです。
あと、は行は語中・語末の話ですね。語頭ではしばらく /ɸ/ 音が残ってたらしいですが、現在では /ha çi ɸu he ho/ みたいに「ふ」以外では音が変わっちゃってますね。
「お」と「を」の合流は「い」と「ゐ」、「え」と「ゑ」の合流より1世紀くらい早かったみたいな記述もありました。そう言われると区別しづらい音から合流していったのかなぁと思ったり。
日本はなぜ発展できたか ※メモ用なので雑です
100%独自研究なので異論は認めます
・もともと江戸時代からそこそこ発展してた
・人口(5位)
・余剰労働力の存在?
・経済力(15位)
・教育(寺子屋)
・高い識字率
・平和が続き産業が育つ
・商業
・手工業
・地理的要因
・島国
・防衛に向いている
・ずっと大和民族の国が続き戦争が少ない
・安定して繁栄
・海に近く貿易に有利
・温帯
・米の生産に最適で多くの人口を抱えられた
・欧州列強から地理的に遠い
・植民地化されるまで時間があった
・中国に近い
・その時代で最新の文化の輸入
・翻訳事業の経験(中国語)
・漢字の存在
・短く簡潔に意味を伝えられる
・近代化後に西洋の概念を翻訳するのに便利
・他国に学ぶことへの抵抗が少ない
・資源
・木材
・海産資源
・金山
・歴史的背景
・明治維新
・清すらアヘン戦争に敗北した危機感
・江戸時代からオランダとの貿易で西洋の知識あり
・天皇という全国民が認める君主の存在
・言語が1つ(アイヌ除く)なので統一的な教育が可能
・地租改正による税収の大幅改善
・大胆な改革に投資可能に
・お雇い外国人
・留学生
・学校教育の推進
・近代技術を理解する人材育成
・技術書の大量翻訳
・そのため辞書と新語の作成を国全体で行った
・戦後
・ドイツのように本土上陸されなかった
・政府機関やインフラがそのまま残った
・すぐに復興が開始できた
・分割されなかった
・中国の内戦、ソ連参戦の短さが理由
・旧東ドイツのように発展が遅れた地域がない
・冷戦
・中国、ソ連に近い最前線として大国である方が都合がよかった
・現在
・G7唯一のアジア国家として世界的な友好、信頼
・中国に対抗する西側諸国の最前線